「体重を増やしたい」。そんな患者様の相談を受けました。「痩せているのは、よくないだろうなぁとは思うのですが、実際どうなんですか？」
結論から言うと、やはり増量が望ましいです。
肥満も良くないですが痩せも良くないのです。妊娠を希望するならば適正体重があります。
適正体重はBMI値(体格指数Body Mass Indexの略)で判定します。
〔体重(kg)〕÷〔身長(m)の2乗〕で算出し18.5以上25未満が適正体重です。
その患者様のBMI値は18.5未満だったので低体重(やせ)に該当しました。
生理が止まってしまうほど痩せていたら危機感を持つかもしれませんが、BMI値17～18.5あたりの人は危機を感じていない人が多いかと思います。これといって不調を感じることもなく、自分が栄養不足状態とは気づいていないのです。
かくいう私もそうだったからです。
6～7年前の私はBMI値17あたりでした(今は18です。18.5を目指しているのですが・・・)。
当時は「毎日普通に食べてるし、仕事だって休んでないし、これが普通」と思っていました。でも今、改めて振り返ってみると冷え性、腰痛、肩こり・・・確かに万全ではない状態でした。だけど、それは「仕事が忙し過ぎるから」「気候のせい」「今日は生理前だから仕方ないかな」なんて思っていました。自分が栄養不足状態とは気づいていなかったのです。
やっとBMI値が18になったことで「やはり今までは痩せすぎだったんだ」と実感しています。計算上ではまだまだですが。
痩せを改善するには？
食事の量や内容を確認しましょう。
自分が普段食べている食事の量や内容は、実は見直す必要があるかもしれません。
今から思うと私は多忙をいい訳に炭水化物多めで済ませていたように思います。腹を満たしていても体づくりに必要な栄養が足りていなかったのですね。
この患者様は「この状態ってどうなの～？」と、ちょっと疑問に思ったようで相談の予約を入れてくださいました。でも、その時点で相談を受けたことにより、ご自身の食生活を見直すきっかけとなりました。
食事は、人それぞれ。適正な食事方法を一緒に考えましょう。あなたの周りの管理栄養士を頼ってくださいね。
【参考】 BMI，e-ヘルスネット(厚生労働省)
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