こんにちは。管理栄養士のシライです。先日、ロート製薬様の「妊活白書」という資料が目に留まりました。不妊外来クリニックに勤務して6年。更に昨年は空前のコロナ禍になり「栄養相談を受ける患者さまの動向が変わっている」と薄々感じていました。こうやってアンケートレポートを見ると「やっぱりな」と思いました。
今回は私が妊活している人が変わったと感じた点を挙げたいと思います。
- 男性も一緒に考えるようになった
「不妊は女性側の問題」ではなく「ふたりで一緒に」と考えるパートナーが増えたように思います。現に私の前に「奥様のために、どんなものを食したらいいか教えてほしい」なんて男性も現れました。とても素敵なことですよね。
- 生活習慣を見直すようになった
在宅ワークをきっかけに生活習慣に関して興味を持つ人が増えたように思います。体を動かしてみたり、料理に時間をかけられるようになったり。持病や免疫についても考慮する人も増えたのではないでしょうか。
- 家族のあり方を考えるようになった
コロナ禍で両親など家族と会えないことにより、より「家族とは?」と考えた人が少なくないでしょう。仕事や生活環境など「今後、どう生きていきたいのか」と長期的に目が行く傾向が出てきたように思います。
- 20代から妊活を積極的に考えるようになった
これが一番大きく感じます。私自身(40代後半)、子供を持つことに関して、ぼんやりゆっくりペースにしてしまったのもありますが、このくらいの年代の人は「まずは不妊の原因を検査してから・・・」とか「結果を診て医師の意見を聞いてから・・・」と指示待ちの患者さまが大半のように思えます。
しかし、今は20代の患者さまも積極的にクリニックに訪れるようになりました。栄養相談も自ら予約してくださり、どんどん質問してくださいます。確かに妊娠を意識することは早ければ早いほど、いろいろな選択肢を得られますので有利であります。情報を自ら取りに行く時代であると実感しています。
いかがでしょうか。あくまでも私の思ったことですので、ご参考までに。
今はネットでいろいろな情報を得ることができます。一般の人も妊活体験をSNS上で発信し「特別ではないこと」と考えられるようになりました。ネットやSNSの情報のメリット、デメリットをうまく利用して妊活に励んでいきましょう。
【参考資料】
ロート製薬『妊活白書2019』
https://www.rohto.co.jp/-/media/cojp/news/release/2020/0204_01/ninkatsu2019.pdf
ロート製薬『妊活白書2020』
https://www.rohto.co.jp/-/media/cojp/news/release/2021/0201_01/ninkatsu2020.pdf
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管理栄養士シライは、食事で妊活支援しております。
現在、千葉市にある不妊外来クリニックにて栄養相談業務を担当し、年間延べ200名の患者さまの食生活を診ています。
ありがたいことに、今までたくさんの患者さまの食生活を見てきて、業種、生活パターン、家族構成などで、どういう食事傾向があり、どんな栄養が足りないか摂り過ぎているかわかるようになりました。
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